イランがイスラエルへ180発を超える弾道ミサイル攻撃
しばらく前の10月1日イランがイスラエルへ180発を超える弾道ミサイルで攻撃しました。イスラエルは大多数を迎撃したものの一部着弾したとしています。また、テルアビブではミサイルの破片にあたって2人がけがをしたと発表がありました。その後、追加発表はないようです。
テレビ映像では多数の落下してくるミサイルがあり迎撃ミサイルが一部を破壊していたもののある程度落下したように見受けられました。はたしてイスラエルのこの発表は正しいのでしょうか。イランの4月の攻撃の時の様にイスラエルから明瞭な発表がないのです。イスラエル当局が市民への動揺を隠すため過小な発表をしているとしたらそれは、民主主義の根幹を揺るがすことになるでしょう。これも、ウクライナ同様戦場の霧の中です。
イスラエルはこの攻撃を受けさらなる石油施設、核施設を含めた報復を示唆していますが、被害が小さいのであれば報復など必要はないのです。石油施設への報復は世界的な石油高騰を招きイスラエルに対する世界的な非難は更に増すことになるでしょう。
一方のイラン革命防衛隊は、空軍基地やレーダー基地、それにイランが支援する武装組織の指導者たちに対する陰謀を計画した施設が含まれるとした上で、発射されたミサイルについては、90%が標的に命中したと主張しています。
さらに、イランの国営テレビは、極超音速ミサイルが初めて投入されイスラエルの防空システムを破壊したほか、ミサイルはパレスチナのガザ地区に展開するイスラエル軍の戦車も多く破壊したと伝えています。
これら、イランの発表はまた、信憑性を疑うもので、一般的な弾道ミサイルの平均誤差半径(半数必中界)を考えると90%の標的命中や戦車破壊など可能性は極めて低いと言わざるおえません。イランも国内向けの報復したことに意義が有ると言う発表と感じます。
その後、イスラエルは10月8日にレバノンに限定的とはしながらも軍事侵攻を開始しました。イスラエルは散発的に続くヒズボラの攻撃に業を煮やした格好です。この行為は、レバノン住民の悪感情を増すためイスラエルの中東対応は泥沼になりかねないと危惧しています。イスラエルはレバノン住民とヒズボラをどの様に判別するのでしょうか。ガザ地区でも住民とハマスの区別なき戦闘になり40000人を超える死者数を出しています。実に全住民の2%程度に当たります。けが人を含めるともっと多くの犠牲となっているでしょう。イスラエルは生き残った人たちから恨みを買うことになるのです。ハマスを壊滅できたとしても第2第3のハマスを結局は作ってしまうことになるのです。こちらも、泥沼の始まりです。
イスラエルの人たちはどのぐらいこのことに気がついているのでしょう。それとも、パレスチナ人を絶滅させるつもりなのでしょうか。
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