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2024年2月 9日 (金)

ウクライナで総司令官交代だが戦況に影響があるのか

 ウクライナのゼレンスキー大統領は2月8日、国民に人気の高いザルジニー総司令官を解任し、新しい総司令官を任命したそうです。
 戦況に与える影響は避けられないとしている報道もありますが、戦況が膠着する中で誰を総司令官に据えてもあまり変わらないのではというのが当方の見解です。戦争では攻勢側より防衛側のほうが一般的に有利であり、今はウクライナとロシアのどちらが攻勢側に立っても失敗している現状があります。
 ザルジニー氏が11月にイギリスのエコノミスト紙で公表した見解としては、
 両軍の戦力が拮抗してきたため陣地戦におちいる恐れがある。それを避けるためには、①地上戦を支援するための航空優勢(制空権)の確立、②ロシア軍が得意の電子戦を妨害する電子戦能力の向上、③ロシア軍の火砲能力を圧倒できる砲撃能力、④ロシア軍が敷設した広大な地雷原を克服できる駆除・探知能力、⑤予備兵力の準備態勢確立
としています。
 当方からするとどれも無理難題のように思えます。①航空優勢の確立はF16が揃ってもなおロシア側地対空ミサイルにさらされます。②電子戦については一朝一夕に確立できるものではありません。③圧倒的砲撃能力もそもそも西側諸国か供与してもらっている兵器不足をなげいているだけに聞こえます。④地雷原の駆除探知能力も一朝一夕に確立できるものではありません。弾が飛び交う中行うのは尚更難しいでしょう。⑤予備兵力の準備態勢確立については死亡者数を発表し国民のさらなる奮起を期待しなければならないでしょう。
 当方が思いつくウクライナの状況打破の方法は戦線を拡大しロシア側まで越境して背後をつく作戦ですが、これは、アメリカ、欧州から反対に合い難しいのではないでしょうか。
 そんな感じでどれをとっても難しいので陣地線に陥らざるおえないと言うことになります。
 そして、ロシアの占領している地域であるウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州、南部のザポリージャ州とヘルソン州、クリミア半島はウクライナから切り離されることになるのではないかと思われるのです。
 ウクライナ、ロシアが共に頑なに主張を続けるならば双方多大な犠牲を払い得るものは少ないでしょう。得をするのは中国、北朝鮮、インド、イラン等でその他のアメリカ、欧州、日本は押し並べて損をするでしょう。局地的に見れば領土の分捕り合戦で大きく見ればエネルギーと食料の分配変動です。
 何度も当ブログで述べていますが、ロシアはなぜウクライナ問題を経済問題で片付けられなかったのでしょう。言いかえるとロシアはエネルギーを少しばかりウクライナにめぐんで親ロシア政権を樹立してやれば良かったように思えます。そうならなかったのはロシア国民の覇権主義的思考によるものとしか思えないのです。

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