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2022年5月22日 (日)

マリウポリに見る要塞化の有効性

 以前当ブログで尖閣諸島の要塞化が有効ではないかとの記事を書きました。そういった中で、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所の要塞が健闘した様ですので現在のところでこれを書いてみたいと思います。
 戦国時代の攻城戦(要塞戦)では攻囲側:籠城側の戦力比が10:1になると以前のブログでも書きましたが、それが現代の要塞戦でも通じるのか考えてみたいと思います。しかしながら、ウクライナ側の立て籠もっていた人数は大まかに把握できるもののロシア側の攻めた人数は十分な把握ができませんので定性的な分析になると思います。
 まず、アゾフスタリ製鉄所の面積11km2の敷地内に、地下6階のトンネル施設でいくつものシェルターやトンネルがつながっているそうです。
 次に、守っていた人数2022年05月16日から21日の間に登降した人数は2439人になるそうです。
 最後に、逃げ込んでいた民間人の人数300人以上とされています。
 ロシア側の攻撃は人数不明、空からの攻撃が可能となっています。
 04月21日にタス通信によると、セルゲイ・ショイグ国防相(66)がウラジーミル・プーチン大統領(69)と面会。マリウポリの制圧を報告したという。

製鉄所の周囲を「しっかりと封鎖している」と述べ、攻略まで「3、4日くらい必要」との認識を示した

そうですが、そんな短時間で攻撃できるはずもありません。

プーチン氏は露軍や親露派武装勢力による製鉄所内への突入は「無意味だ」として、「(製鉄所の)地下回廊に入り込む必要はない」と命じた。代わりに製鉄所の封鎖を続け、立てこもる戦闘員に改めて投降を呼びかけるよう指示し、「ロシア側は国際法を守り、(投降する戦闘員の)命を保証する」と述べた

そうです。
 食料・物資も04月27日に底をつくかもしれないとの報道がありました。
 その後も抵抗は続いたようで、空から05月14日焼夷弾による攻撃がされています。
 結局、弾と食料備蓄がつきて05月16日から投降することとなったようです。弾や食料、燃料等の物資が十分であれば更に長く立て籠もりが成立したのではないでしょうか。徹底抗戦を叫んでいたのですがさすがに旧日本軍のように玉砕はなかったようです。
 また、ロシア軍を釘付けにすることによりウクライナ東部への攻撃を遅らせる効果があったものと思います。
 日本でも要衝は要塞化して守るなど必要性を感じたところです。


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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

町の中の要塞と、離島では運用で差があると考えます。
マリンポリの場合は制圧が必要でしたが、尖閣諸島の場合、一部の島が占領され、他の島が爆撃されるとそれだけで目的を達成されてしまう可能性があります。戦略に対しての対抗策では費用対効果が悪いと思います。それなら、機動戦力の確保や無人兵器の拡充に力を入れる方が効果的かと考えますが如何でしょうか。
又、要塞化した場合、それなりの人間を投入する必要があり、人件費の高い日本では難しいのではと思います。自衛隊には世界的に珍しい坑道を作る専門部隊がいます。侵攻を受けた際に出来るだけ抵抗を続けるのが目的と聞いています。そこら辺が現実的選択かもしれません。

konokata様 ブログの閲覧、コメントの投稿有難うございます。
 ご指摘の通り尖閣諸島は連なる島々ですので1つの島のみを堅固にしても問題があるところもあります。
 しかし、自衛隊なりを常駐しておかなければ支那(中華人民共和国)に一度上陸されてしまうと奪還作戦をする場合にはこちらが攻めている(侵略している)格好になってしまいます。竹島や北方領土ど同じになってしまいます。
 そこで、あらかじめ実効支配の実績を作るため自衛隊なりの常駐は必要になってくるものと考えます。
 自衛隊なりの常駐が行われるのであれば出来るだけ守っておくほうが良いかと思います。
 この様な、自衛隊なりの常駐が行われないのは主に政治的配慮から来ているものと感じているところです。
 一方、国恥地図では中国の版図として沖縄も含まれているので尖閣諸島のみを守れば良いのかという考え方はここでも発生するものと思います。
 結局は、専門の方々の判断に任せる他ないのですが。

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