「4行でわかる世界の文明」橋爪 大三郎著(角川新書)を読んで
この本は、世界の文明に属する人の行動様式を4行でまとめたものです。第1部として世界文明としてはキリスト教圏(ユダヤ教を含む)、イスラム教、ヒンドゥー教(仏教を含む)、儒教を、そしてプラスアルファー我々日本人の行動様式をまとめています。
それに加えて第2部として国際社会を読み解くとして米中、イスラム西欧、印中、中日についての絡み合いを解説しています。
詳しい内容は、本書に譲るとして、この中で日本は相当特殊に捉えられています。こんな状態でよくまあ文明開化に成功したものだと感心します。これも、めぐり合わせなのかもしれません。それに加えて、文明開化後現代に至るまでその行動様式は大きな変化がないということが驚きです。
つい最近、現代語訳「学問のすすめ」を紹介しましたが、本書を手に取りながら現代日本を見た福沢諭吉先生は恐らく変化の小さいことに唖然とするのではないかと思うほどです。
あと当方の感心した事例として、1つ目は、当方は当Webページ「イントロンの暴走」で「ロンドン同時多発テロについて(自爆?) 2005年07月14日」の中で自爆テロを抗議行動と捉えていましたが本書ではp223で、
橋爪 イスラムは、正規軍でアメリカとぶつかる力などまるでない。だから過激派たちは身体を張って、政治活動をすることで、溜飲を下げている。
と、しており、本書では政治活動ではあっても抗議と言うよりも内なる対応としています。この本では、このイスラム西欧についても説明があり大雑把に理解することが可能です。
2つ目は、クルアーン(コーラン)を焼き捨てたり廃棄したりすると大事件になることが私には理解できませんでしたが、本書を読んで神の書であるクルアーンの重要性が多少なりとも理解できたような気がします。
3つ目は、中国の皇帝を頂点とした順番によるピラミッドを基本とした儒教思想が今の中国共産党にも根付いており、中々、民主化に進まない様が理解できます。また、同時に台湾や香港の事例を出して一党独裁から多党制に移行できることが示されてはいます。
さて、これ以上、本書の内容を書き出すと紹介を越えて記述しないとならなくなりそうです。と、言うことで本書もお薦めの一冊です。
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