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2020年12月

2020年12月28日 (月)

「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を見て

 令和2年12月25日に「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」が経済産業省を中心にして策定されました。当方には画餅のように思えてなりません。特に14分野毎の実行計画はエネルギーの由来やら困難なものやらが多くとても効率的で実現可能なものとは思えません。14分野毎に当方から見た問題点を指摘しておきたいと思います。
 1,洋上風力産業17~19ページにありますが、どの程度のライフサイクルアセスメントが見込まれるのか不明です。洋上では潮風も吹くため修理・修繕時期が狭まるものと思われます。
 2,燃料アンモニア産業20~22ページ、二酸化炭素(CO2)が発生しないとしていますがアンモニアの産出方法が不明確です。Wikiで調べると結局、炭化水素(石油や天然ガス)から生成するようです。残った炭素はどの様な形になるのか不明です。結局二酸化炭素として放出されるようでは意味がありません。
 3,水素産業23~25ページ、生成の仕方は水電解または光触媒、高温ガス炉(原子力)のようです。水電解では結局電気エネルギーからの転換にすぎず転換するたびに熱エネルギーとして損失することを考えれば積極的に水素エネルギーに転換する意味はあまりありません。光触媒は植物の光合成や太陽光発電に比べどれだけの効率が見込めるのでしょうか。高温ガス炉については次段落で書きたいと思います。これに加え、鉄の生産を石炭から水素にシフトすることも述べられています。化学的には可能性はあるものの本当にこれを進めて鉄の代替材であるコンクリートや木材との土俵に乗るのかは疑問です。
 4,原子力産業26~28ページ、高温ガス炉による水素製造については、水を高温高圧にして水素製造を行うものと思われます。福島第一発電所の水素爆発を思い出してください。それは、人間の制御外で起こったことですが原子力により水素を取り出すことが可能な一例です。これを人間の制御内で行うことを目論んだものです。つまり、冷却剤に不活性なヘリウムを用いており、安全性は見込まれるもののヘリウムを大量に利用することは難しく、はたして上手くいくのか疑問なところです。
 5,自動車・蓄電池産業29~31ページ、そもそも自動車を電気で動かすことは電気がカーボンニュートラルであってこそ成り立つものです。電気は何だかよく分からない再生可能エネルギーが見込めてこそ成り立つものです。さらに、化石燃料も利用するものの二酸化炭素(CO2)回収が前提となっています。そんなに、見込みのあやふやな電力頼みの自動車にしてはたして良いものか考え物です。
 6,半導体・情報通信産業32~35ページ、特に述べることはありません。
 7,船舶産業36~38ページ、まず、船舶を電気で動かすには自動車同様電気がカーボンニュートラルであって成り立つものです。次に水素やアンモニア燃料とすることも水素やアンモニアがカーボンニュートラルであってこそ成り立つものです。LNG(液化天然ガス)化についても推進することとなっていますが天然ガスは炭化水素なので幾ばくかの二酸化炭素を排出します。
 8,物流・人流・土木インフラ産業39~42ページ、ディーゼルエンジンに替わる革新的建設機械(電動、水素、バイオ等)の普及促進をあげていますがこれもバイオ燃料以外は電気、水素がカーボンニュートラルであってこそ成り立つものです。また、ディーゼルエンジンに替わるエンジンの開発が2050年までに開発可能でしょうか?
 9,食料・農林水産業43~45ページ、農林業機械の電化技術が必要。また、漁船の電化についても自動車や建設機械と同じことが言えると思います。
 10,航空機産業46~49ページ、電動化や水素航空機については自動車等と同じことが言えるほか充電池や水素燃料タンクの軽量化が必須と思われ2050年までに遠距離航空機の実現することは難しいものと思われます。また、バイオジェット燃料は実現可能かもしれませんがバイオマスの直接燃焼に比べて高コストになり導入は難しいのではと思われます。
 11,カーボンリサイクル産業50~53ページ、色々検討されていますが課題解決の目処は立たないものと思われます。二酸化炭素吸収コンクリートは鉄骨が錆びやすく。藻類の培養によるバイオ燃料は二酸化炭素の吸収効率が低く。光触媒によるプラスチックでは用途の競合する紙に勝てないのではないでしょうか。二酸化炭素の分離回収設備は物理的及び化学的な手法が用いられているようです。実用化されているとのことですが建設・稼働にかかるエネルギーが必要でありこれが示されていません。
 12,住宅・建築物産業/次世代型太陽光産業54~56ページ、住宅・建築産業ではゼロエネルギー住宅・建築物をうたっているが太陽光発電が上手くゆかねば成立しない話となります。次世代型太陽電池が上手くゆかないと目的を達成できないらしく課題として効率・耐久性・コスト等となっているが、課題がどれほどのものかよく分からないのです。光合成(バイオマス)は広く薄くあるエネルギーで収集コストが大きいと言われていますがエネルギーの貯蔵性や光からの変換効率の面では有利ではないかと思います。光合成との比較検討が必要と感じますがそう言ったものは見たことがないので何ともです。
 13,資源循環関連産業57~59ページ、バイオマスプラスチックへの代替促進については食料と競合してしまう面があると思います。メタン発酵によるバイオガス化技術については過去から随分研究されているのに大規模化が課題としているようです。本当に大規模化で課題解決するのでしょうか。
 14,ライフスタイル関連産業60~62ページ、これまでの13分野が成り立ってはじめてライフスタイル関連産業の振興が進むものと思われますが、これまで述べたように2050までに対応が難しい課題は山積していますのでこれも難しいように思えます。
 結局、エネルギー産業としてアンモニア利用、水素利用、電化が重要なキーとなりますがアンモニアは化石燃料由来で、水素に関して生産方法が水電解や原子力利用、電化に関しては化石燃料の二酸化炭素回収など今後の不安要素が多く残ります。さらに、アンモニア利用、水素利用、蓄電池モーターで現在の内燃機関(ガソリンエンジンやディーゼルエンジン)に匹敵するような重量対出力が得られるかどうかは疑問です。加えて、鉄生産の還元剤として石炭から水素利用など生産設備の入れ替え等が現実的か、バイオマス利用の食料との競合など困難事象があります。2050年までの二酸化炭素排出ゼロは本当に可能でしょうか?これらの計画をごり押しして高すぎる目標の実現が不能であれば投入した金が焦げ付くことを意味します。特に、社会インフラをこの計画通りに進めてしまえば後戻りがきかず不良資産となってしまい経済的にも打撃を受けます。当方は、これらのことから2050年温暖化ガス排出ゼロに対する計画には反対です。


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2020年12月11日 (金)

らじるらじるのraspbianによる予約録音(mp3ファイル)

 2022年3月頃よりNHKらじるらじるの仕様が変わってしまい録音ができなくなったようです。そこでシェルスクリプトradishに移行したのでそちらを参考にしてください。m4aファイルとなりますが当方は使えています。


 radikoの仕様変更で予約録音ができなくなったので、NHK FMを録音するためにいろいろ試行錯誤しましたのでその備忘録です。
 radikoの方はシェルスクリプト(rec_radiko.sh)で12月から仕様変更により録音ができなくなりました。そこで、Webで調べたところ「NHKらじるらじるをタイマー録音〜Googleドライブ転送」が見つかりましたので、それをベースにm4aファイルからmp3ファイルになるように、また、Googleドライブへの転送をしないように修正してみました。

 まず、必要なパッケージをLXTerminal(端末)でインストールします。各パッケージがどのような働きをしているかは当方にはわかりません。

$ sudo apt-get install rtmpdump
$ sudo apt-get install swftools
$ sudo apt-get install libxml2-utils
$ sudo apt-get install ffmpeg
$ sudo apt-get install libavcodec-extra

 次に当方が修正したダウンロード - rec_nhk.shファイルをクリックしてダウンロードします。
 テキストエディターでrec_nhk.shの中身を見ると放送局を広島に「簡易らじるらじる(NHK)録音スクリプト (2017/09 以降版)」により変更しています。

 ファイルマネージャーで好きなフォルダー(ディレクトリ)に移動します。当方の場合、/home/pi/Music/3956266(~/Music/3956266)に移動しました。当方は64GBのmicroSDにraspbianを導入した関係で「ミュージック」フォルダーが「Music」と英語表記になっています。
 次に、LXTerminalでフォルダー移動し、スクリプトに実行権を与えます。

$ cd ./Music/3956266
$ chmod 755 rec_nhk.sh

お試しで、NHK FMラジオを1分間録音してみます。

$ ./rec_nhk.sh NHK-FM 1

ffmpegに-loglevel quietオプションを加えているので以下のようにLXTerminalに表示される項目以外は特に表示されません。

channel: NHK-FM
duration: 60
outdir: .
prefix: NHK-FM

-loglevel quietを外すといろいろ表示されますので試しにやってみてください。警告表示も出てきますが特に問題ないようです。
 「NHK-FM_2020-12-08-14_42.mp3」の様なファイルが938.2KiBで出来ていれば成功です。

ここから、当ブログで以前にも書きました予約録音(タイマー録音)設定ですが、cronと言う常駐プログラム(デーモン)の一種を使います。利用者の設定したスケジュールに従って指定されたプログラムを定期的に起動してくれるものです。

$ crontab -e

で実行するとcronの設定ファイルがLXTerminalのエディター上で編集できるようになります。当方は使い慣れていないエディターなのでちょっと使い方に苦労しました。

crontabファイルの最後に

MAILTO=''
15 08 * * * /home/pi/Music/3956266/rec_nhk.sh NHK-FM 1 /home/pi/Music//3956266

を入力し保存します。フォルダーの「pi」は各パソコンのユーザ名を入力してください。raspbianの場合「pi」で問題ないものと思われます。また、raspbian導入の際に「Music」は「ミュージック」となる場合もあるかと思います。「MAILTO=''」は「初心者向けcronの使い方」に載っています。デフォルトではcronでコマンドが実行される毎に、実行したユーザにコマンド実行時の標準出力、標準エラー出力がメールされます。それを無効化するものです。
 08:15からNHK FM(NHK-FM)を1分間録音し~/Music/3956266/にファイル保存する設定です。
 エディターはGNU nano 3.2が起動します。マウス右クリックでペーストができます。[ctrl+o]の次に[enter]で保存ができ、[ctrl+x]で終了です。

cronは、最初の数字から 分 時 日 月 曜日 コマンド
曜日に関しても数字で指定し、0と7が日曜日、1以降は順に、月、火、水、木、金、土となります。

rec_nhk.shは
./rec_nhk.sh チャンネル 録音時間(分) 保存先ディレクトリ ファイル名
になっています。今回はファイル名を指定していません。

設定した後にcronを一度再起動させています。

$/etc/init.d/cron restart

「NHK-FM_2020-12-08-08_15.mp3」の様にファイルが保存されれば成功です。

これでうまくゆかない場合は、crontabの最後の行を以下のように~/Music/3956266/にログが残るよう設定してみてください。ログが参考になると思います。

15 08 * * * /home/pi/Music/3956266/rec_nhk.sh NHK-FM 1 /home/pi/Music/3956266 > /home/pi/Music/3956266/myjob.log 2>&1

 最後に、らじるらじる の配信は概ね30秒早くはじまるようなので、録音時間を1分長めに取ると良いようです。
 なお、得られたファイルは個人利用に限られるので注意しましょう。

2020年12月 4日 (金)

新型コロナウイルスで米の需要減少だそうです

 10日ほど前のニュースで新型コロナウイルスの影響で米の外食需要が減少し全体の需要も減少していると報道されていました。
 外食が減少すれば家庭での消費が増加するはずですがどうもそうはなっていないようです。家庭では米の代わりに何が食べられているのでしょうか。パン食(小麦)等の他の炭水化物の方が手間がかからず安価だからでしょうか。当方は、家庭で米が食べられなくなっている現状を不安に思っています。それは、日本の穀物生産では稲作農業が主体ですが、国民の食に対する気持ちが遊離していることを示していると思うからです。
 これから、中国共産党の拡張志向から有事も見据えなければなりませんので、食料の自給はエネルギー供給と並んで重要なことだと思うからです。
 以前にも当ブログで述べましたが有事の際の食料安全保障については農林水産省で検討がされており、武力攻撃事態の場合に「農林水産省・林野庁・水産庁国民保護計画」があるもののこれは主に短期的な食料需給の安定を目指しているように見受けられ武力攻撃事態は短期的なものと想定されているようです。他に、不測時に食料供給の確保を図るための「緊急事態食料安全保障指針平成27年10月」のp10に「第2 平素からの取組、1 食料自給力の維持向上」があり、

 生産基盤の整備や耕作放棄の発生の抑制等を通じた優良農地、農業用水等の農業資源の確保を図るとともに、効率的かつ安定的な農業経営を担うべき農業就業者や漁業就業者の育成及び確保を図る。また、農作物の単収や品質の向上等に関する農業技術の開発・普及を図る。
 水産物については、我が国周辺水域における水産資源の適切な保存及び管理等に取り組む。

として、中長期的な視点に立った取組について示されています。
 また、食料自給力(食料の潜在的生産能力)指標については農林水産省で「知ってる?⽇本の⾷料事情〜⽇本の⾷料⾃給率・⾷料⾃給⼒と⾷料安全保障〜平成28年8月」で示されております。しかし、このp14コラム3Q&Aでは、

 食料自給力指標は、「日本の農林水産業の底力」を見るための指標です。大胆な前提を置いて計算しているため、「輸入がストップした時」など、いざという時を想定した指標ではありません。

と、しています。結局のところ、中長期的食料安全保障は食料自給力の維持向上を図るとされているので考え方は重要となりそうに思います。
 さて、この食料自給力は平時に余分に持っていなくてはならない力なので国民的合意が必要と思われますが、コロナ下での米消費の低下、つまりは食料安全保障に対する国民意識の低下を意味しているものと思われ、「衣食足りて礼節を知る」と言う支那(中国)の格言を考えると、当方はこれからの行く先に不安をおぼえてしまいます。

 

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2020年12月 1日 (火)

クウェートと石油の共同備蓄で合意

 夕方のNHKのニュースを見ていたところ「クウェートと石油の共同備蓄で合意」との報がありました。
 日本国内の備蓄が増えて喜ばしいこととは思いますが、日本国内の消費量の約1.5日分とわずかです。独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(このような独法があるのを検索してはじめて知りました。)によると日本国内に208日分の備蓄があるそうです。
 日本有事のことを考えると不十分のように思われます。当方は、大東亜戦争(太平洋戦争)が4年続いたことを考えると4年分のエネルギー備蓄はあって欲しいと考えます。当方は、備蓄の容易な石炭を考えた方が良いと思いますが皆様はどうお考えでしょう。

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