ザ・スクープスペシャル「真珠湾攻撃77年目の真実~日米ソの壮絶“スパイ戦争”~」を見て
8月15日終戦の日近辺では大東亜戦争(太平洋戦争)関連のテレビ放映が増えてきます。その中で、気になったものについて感想を書きたいと思います。
まずは、ザ・スクープスペシャル「真珠湾攻撃77年目の真実~日米ソの壮絶“スパイ戦争”~」(テレビ朝日)です。内容が多少日本のスパイを重点にしているとはいへソ連の米国でのスパイ活動を取り上げています。テレビの進行とは前後しますが多少の紹介をし、その後感想を書きたいと思います。
まずは、日本のスパイ活動としてハワイの領事館に吉川猛夫を海軍が真珠湾の艦艇、飛行機などの基地の状況を調べるためスパイとして送り込んだことがあります。これで、日本の真珠湾攻撃がうまくいったことが述べられています。
次に、その真珠湾に来ていた吉川猛夫の動向が米国側に監視されていて、日本に向けた暗号通信も傍受されていたことがあります。また、真珠湾攻撃が事前に把握されていたことは米国の大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトと幹部らが日本に先制攻撃を仕掛けさせることがあったため秘匿されていたこと、真珠湾攻撃は日本からの攻撃が先制ではなく日本の小型潜水艦を米国側から攻撃して撃沈したのが最初であったことが述べられています。
最後に、ソ連側が米政権に200人以上のスパイを送り込んで日本と米国を戦わせようとしていたことがあります。それは、ソ連のスターリンが日本とドイツの両面戦争を避けるために行ったとされています。具体的にどんなことをしたかというと、日華事変(日中戦争)の時に中国大陸から日本を爆撃しようとしたことをスパイ(米国大統領行政職補佐官ラフリン・カリー)を使って立案したり、スパイである財務次官補ハリー・ホワイトに武器貸与法(ソ連への武器のを貸し与えられることが可能となる法律)を進めさせたり、更に財務次官補ハリー・ホワイトが日本との戦争が進むように日本への最後通牒であるハルノートの原案を作ったりと言った具合でした。
さて、日本の真珠湾攻撃に対するスパイの詳細は新たに発掘されたとは言え、外交電文は筒抜けであったことは既に解っており新味にかける部分です。吉川猛夫自身も戦後20年のアメリカの記録映画で出てきます。その部分がメインになっているのはちょっと疑問です。また、フランクリン・デラノ・ルーズベルトが日本に戦争を仕掛けていたことは、当方が当ブログでも記載している“「戦争を始めるのは誰か」副題「歴史修正主義の真実」渡辺 惣樹著(文春新書)を読んで”や“「大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか」加瀬 英明著(ベスト新書)を読んで”にも紹介されていますし、中国本土からの日本爆撃計画自体は「大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか」に載っています。それが、米国に潜り込んだソ連のスパイが立案したものであることが目新しい点ではあるのですが。こう書いて行くと、これは本当にスクープ(他社を出しぬいて、重大なニュースをつかみ報道すること。)かいな?と、思ってしまうのです。なにぶん、過去のことなのでスクープを強調するのであればどこが目新しくてどこが今まで解っていたことかをもう少しわかりやすく説明する必要があるのではないかと思うところです。まあ、テレビでソ連のスパイが日米の戦争に関わっていたことを示していることは重要な部分とはいえるのでしょうが。
あと、ソ連が日本を戦争に向かわせた意図が必ずしも東西両面作戦を避けたかっただけではなく戦争で疲弊した後に共産革命を起こさせようとしたことは、当ブログの“「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」江崎 道朗著を読んで”でも紹介したところです。
感想の補足として、軍艦を戦艦と言ってみたり、軍用機を戦闘機と言ってみたりと用語の取り扱いが少々気になります。
まずは、ザ・スクープスペシャル「真珠湾攻撃77年目の真実~日米ソの壮絶“スパイ戦争”~」(テレビ朝日)です。内容が多少日本のスパイを重点にしているとはいへソ連の米国でのスパイ活動を取り上げています。テレビの進行とは前後しますが多少の紹介をし、その後感想を書きたいと思います。
まずは、日本のスパイ活動としてハワイの領事館に吉川猛夫を海軍が真珠湾の艦艇、飛行機などの基地の状況を調べるためスパイとして送り込んだことがあります。これで、日本の真珠湾攻撃がうまくいったことが述べられています。
次に、その真珠湾に来ていた吉川猛夫の動向が米国側に監視されていて、日本に向けた暗号通信も傍受されていたことがあります。また、真珠湾攻撃が事前に把握されていたことは米国の大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトと幹部らが日本に先制攻撃を仕掛けさせることがあったため秘匿されていたこと、真珠湾攻撃は日本からの攻撃が先制ではなく日本の小型潜水艦を米国側から攻撃して撃沈したのが最初であったことが述べられています。
最後に、ソ連側が米政権に200人以上のスパイを送り込んで日本と米国を戦わせようとしていたことがあります。それは、ソ連のスターリンが日本とドイツの両面戦争を避けるために行ったとされています。具体的にどんなことをしたかというと、日華事変(日中戦争)の時に中国大陸から日本を爆撃しようとしたことをスパイ(米国大統領行政職補佐官ラフリン・カリー)を使って立案したり、スパイである財務次官補ハリー・ホワイトに武器貸与法(ソ連への武器のを貸し与えられることが可能となる法律)を進めさせたり、更に財務次官補ハリー・ホワイトが日本との戦争が進むように日本への最後通牒であるハルノートの原案を作ったりと言った具合でした。
さて、日本の真珠湾攻撃に対するスパイの詳細は新たに発掘されたとは言え、外交電文は筒抜けであったことは既に解っており新味にかける部分です。吉川猛夫自身も戦後20年のアメリカの記録映画で出てきます。その部分がメインになっているのはちょっと疑問です。また、フランクリン・デラノ・ルーズベルトが日本に戦争を仕掛けていたことは、当方が当ブログでも記載している“「戦争を始めるのは誰か」副題「歴史修正主義の真実」渡辺 惣樹著(文春新書)を読んで”や“「大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか」加瀬 英明著(ベスト新書)を読んで”にも紹介されていますし、中国本土からの日本爆撃計画自体は「大東亜戦争で日本はいかに世界を変えたか」に載っています。それが、米国に潜り込んだソ連のスパイが立案したものであることが目新しい点ではあるのですが。こう書いて行くと、これは本当にスクープ(他社を出しぬいて、重大なニュースをつかみ報道すること。)かいな?と、思ってしまうのです。なにぶん、過去のことなのでスクープを強調するのであればどこが目新しくてどこが今まで解っていたことかをもう少しわかりやすく説明する必要があるのではないかと思うところです。まあ、テレビでソ連のスパイが日米の戦争に関わっていたことを示していることは重要な部分とはいえるのでしょうが。
あと、ソ連が日本を戦争に向かわせた意図が必ずしも東西両面作戦を避けたかっただけではなく戦争で疲弊した後に共産革命を起こさせようとしたことは、当ブログの“「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」江崎 道朗著を読んで”でも紹介したところです。
感想の補足として、軍艦を戦艦と言ってみたり、軍用機を戦闘機と言ってみたりと用語の取り扱いが少々気になります。
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