「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄を」ヘンリー・S・ストークス著(祥伝社新書)を読んで
本の題名「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄を」が示している通りです。
本来英国人であり大東亜戦争後の植民地政策で結局インドを始め独立されて日本に煮え湯を飲まされた側であるにもかかわらずのこの題名ですから、思い入れは大きいものと思います。
大筋としては、まえがきに書いてある通りです。特にp4に
大東亜戦争は、日本の自衛のための戦いだった。それは戦後マッカーサーがアメリカに戻って議会で証言した「マッカーサー証言」によっても明らかだ。東京裁判は裁判の名にも値しない、無法の復讐劇だった。「南京大虐殺」にしても、信用できる証言は何一つとしてなく、そればかりか中国が外人記者や企業人を使って世界に発信した謀略宣伝であることが明らかになっている。「慰安婦問題」については、論ずるにも値しない。
と書かれており、当然、その内容について本文でも書かれていることは非常に心強いところです。
また、本書では、ジャーナリストとして出会ったアジアのリーダーや重要人物についての記載もあります。
さて、本書を読むと若干、三島由紀夫の記載内容が多いのが気になる所はありますが、著者の印象にそれだけ強く残っていると言うところでしょうか。
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コメント
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確かに書いてておられる事は正論です。
しかし、その正論が知られていないというのが問題です。
これは外務省だけではなく、日本政府そのものの怠慢に思えてなりません。
南京虐殺等が真実だと信じていた、いや今でも欧米の人間は信じていると言いますが、その記者のいうことなのですから重みはありますね。
流石に本当の事なら認める国の人間です。
一読に値する本だと私も思います。
投稿: みやとん | 2014年1月10日 (金) 13時00分
みやとん様こんばんは。
お久しぶりにお書きいただきありがとうございます。
> しかし、その正論が知られていないというのが問題です。
> これは外務省だけではなく、日本政府そのものの怠慢に思えてなりません。
日本政府は今まで自民党から漂流し(自民党自体にも問題はありますが)、行きつ戻りつしたので結局のところ有権者にその責任はあるものと思われます。鶏が先か卵が先かの議論になりそうですが。
結局、中国と手を組めないのであれば有権者として早々に憲法を改正し日本を守れる体系を作った方が得策と感じます。今の憲法九条は日本語をゆがめる元凶です。時代に応じて変化のできない九十六条も大いなる問題です。その他にも憲法問題は色々ありますよね。
> 南京虐殺等が真実だと信じていた、いや今でも欧米の人間は信じていると言いますが、その記者のいうことなのですから重みはありますね。
私が書いてもほとんど発言力は無いでしょうが、こういう方々の応援は微力ながら出来るものと思います。また、みやとん様のお目に留まり光栄です。
> 流石に本当の事なら認める国の人間です。
本当のことを認めないと後々問題化することを分かっているのだと思います。
投稿: イントロン | 2014年1月10日 (金) 21時10分